栗東民報 2015年3月29日号


10,878筆の署名にこめられた市民の願い

学校給食の実現を求める請願書
  ~趣旨採択に~

学校給食センターの建て替えに合わせて
    中学校給食の実現を

『中学校給食を実現させる会』(代表:本田慧さん)から、H30年度の学校給食センターの建て替えに合わせて中学校給食の実施を求める請願書が、10,375筆の署名を添えて、12月議会に提出されました。

12月議会では、継続審査となりましたが、その後も署名は増え、10,878筆となりました。

3月議会の最終日(24日)、採決の結果、本請願は全会一致で「趣旨採択」となりました。
 




新施設建設検討委員会としての

中学校給食の要否の判断は難しい

保護者代表や学校関係者等で構成する学校給食センターの新施設検討委員会(以下、検討委員会)では、中学校給食について、「成長段階において中学校給食は大きなウエイトを占めており、取り入れてもらいたい」「実施に対する保護者の要望が強い」とする肯定的な意見や

「中学生になると嗜好がはっきりし、嫌いなものは食べなくなる」「残食の問題が出てくる」という否定的な意見、

また「給食を実施しても、親子の触れ合いの観点で弁当日を残してほしい」など、さまざまな意見が出されました。

市は「検討委員会として、中学校給食について要否を決定することは難しい。3月末に開催する最終の検討委員会で、各委員から出た意見を整理し、市に報告することになると思われる」と説明しました。
 

葉山中学校で 中学校給食のモニタリング

検討委員会の動きを受け、市は「H27年5月末までに、葉山中学校において、中学校給食のモニタリングを実施する」として、新年度予算に300万円を計上しました。

モニタリングとは、現在小学生が食べている給食と同じ献立の給食を、中学2年生・3年生に一週間食べてもらうというものです。当然給食の準備・配膳も行うため、配膳室の整備などにかかる費用も必要になってきます。

市は「モニタリングで、中学生の様子を見たり、残食の調査、保護者や生徒にアンケートを行い中学校給食に対する意見を聞いて、実施の要否を決める参考としたい」と説明しました。

市として、最終的な結論は6月頃に出すとしています。


趣旨採択

「中学校給食の実現」の願意は理解できる

議会では「検討委員会の結論も出ていない現時点で、採択か不採択かの判断が難しい」「マンモス化した中学校で給食の配膳室等を整備するスペースがあるのか、生徒増が続く中でH30年度までに整備できるのか、疑問である」等の意見が出されました。

また、「中学校給食の実現という願意は理解できる」「新センターは、小学校給食のみ調理可能なものではなく、中学校給食も視野に入れた施設であるべき」等の意見もあり、請願書は趣旨採択することになりました。
 


大津市は中学校給食の実施を決定

栗東市も市民の声に応え 中学校給食の実現を

県内で中学校給食がない自治体は、大津・草津・守山・栗東市の4自治体でしたが、大津市が市民の声に応えてH28年度から中学校給食を実施する意向を明らかにされました。

 栗東市においても、300万円の予算をかけてモニタリングをするのではなく、1万筆を超える署名に応えて、速やかに実施の決断をするべきです。その上で、さまざまな課題解決に力を入れていくべきではないでしょうか。






栗東民報 2015年3月29日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 伊吹みちえ
 市会議員 大西時子
 市会議員 太田浩美