栗東民報 2015年2月8日号


近江八幡市の学校給食センターを視察

「中学校給食の実現を求める請願書」の
        審査のために

中学校給食を実施する自治体が増えています。滋賀県内においても、中学校給食を実施していない自治体は、19市町の中で大津市・草津市・守山市・栗東市のわずか4自治体となっています。

そういう中で、栗東市は、H30年度オープン予定で、学校給食センターを建て替える計画を進めています。その建て替えにあわせて、中学校給食を実施してほしいという請願書が、10、375筆の署名を添えて、12月議会に提出されました。

請願書の審査の参考とするため、H25年9月に新しい学校給食センターをオープンし、中学校給食を開始した近江八幡市に視察研修に行きました。日本共産党議員団からは太田浩美議員が参加しました。
 



   


近江八幡市では
「学校給食に関するアンケート」を実施

保護者の声は「給食がよい」が8割以上
近江八幡市は、給食のあり方を検討するため、保護者・生徒・教職員を対象にアンケートを取られました。

保護者の声は、子どもの学年によって多少の違いはあるものの「弁当より給食がよい」が80%以上を占めています。

中学校給食の実施前と実施後で変化

教職員:実施後は給食に賛成が反対を上回る
中学校給食に関しては、実施前と実施後(3か月後)の比較をされていました。

教職員の意見は、実施前は「配膳時間が確保できない」「新たな生徒指導上の問題が増える」などの理由で、給食に賛成16.3%・反対59.2%と反対が多かったのですが、実施後はそう大きな問題も出なかったことから、賛成34.9%・反対25.5%と賛成が反対を上回る結果が出ています。

学校教育課の話では、好き嫌いや生徒指導上の課題はあるものの、生徒たちは全員給食を食べているとのことでした。


生徒:給食がよいが増加
   「温かいご飯」 「バランスがよい」
給食実施前の生徒の声は、給食がよい15.2%、弁当がよい53.6%でしたが、実施後は給食がよい33.0%、弁当がよいが33.6%と、給食派が増えています。

その理由は「温かいご飯が食べられる」「栄養がしっかりとれてよい」「バランスがよい」などです。食育の面からも給食がよいことがわかります。皆で同じものを食べることで、好き嫌いの改善にもつながっているとの説明もありました。
 


10,375筆の署名の声に応えて
    中学校給食の実施を

12月議会では『中学校給食の実現を求める請願書』に対し、「中学校給食の市民ニーズは高い」「中学校給食はあったほうがよい」「農業委員会からも中学校給食再開の要望が出ている」などの意見や、子ども達の食育の面でも給食には肯定的な意見が多く出ていました。 

近江八幡市の学校給食センター視察後、請願書の審査が再開され、市から新施設検討委員会における審査経過の説明がありました。教職員からは生徒指導上の問題で給食に否定的な意見が多く、保護者からは毎日弁当を作る負担感や栄養バランスを考えた昼食がよい等の理由で給食を求める意見が多く、近江八幡市のアンケートと同じ傾向であることがわかりました。

 どこの市町も、課題を抱えながら実施している中学校給食です。栗東市も、10375筆の市民の声に応え、中学校給食を実施するべきです。
 






栗東民報 2015年2月8日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 伊吹みちえ
 市会議員 大西時子
 市会議員 太田浩美