栗東民報 2014年6月1日号


H23年7月の閉鎖から3年が経過

放置されたまま 跡地活用策も示されず

 


市民が気軽に集える場として
 早期の整備を求める声多く

庁舎の向かい側にある中央公民館は、耐震に問題があり、補強できない構造であるとして、H23年5月末をもって閉館されました。市は「解体する」と言いながら、この3年間放置されたままで、解体計画すら明確にされていません。

多くの市民から、「中央公民館がなくなり、市民活動がしにくくなった。不便を感じている」3年間も閉鎖し、放置しておくのであれば、この間利用できたのではないか」「以前のように市民が気軽に集える場として、早く整備してほしい」などの声が寄せられています。

緊急時の避難場所でもあった施設です。安心安全のまちづくりの視点からも、早期に整備することが求められます。

 

財源が確保できず 解体時期も示せないと言うけれど

リチウムエナジーには5億8000万円の補助金
中央公民館の解体に必要な経費について、市は「解体に約3000万円。およびアスベスト対応にかかる経費である」「できるだけ早期に解体したいが、財政難で解体するための財源が確保できない。具体的な時期は示せない」と説明しています。

しかし、市はこの間㈱リチウムエナジージャパンを誘致し、5億8000万円(H22~25年度における合計額)にのぼる補助金を交付しています。3000万円余の解体経費が捻出できない理由は、財政危機ではなく、財政の使い方に問題があると指摘せざるを得ません。

ちなみに、㈱リチウムエナジージャパンをH22~25年度(4年間)における税収効果(*)は、1億1600万円の赤字です。ようやくH26年度は4000万円程度の黒字に転じる見込みであると、市は説明しています。
 *税収効果とは、企業(LEJ)の税収入から補助金を差し引いた額のことで、企業誘致による市の実質的な収入のことです。

防災の拠点・市民活動の施設として

幅広い市民の声を聞いて 活用計画の策定を
日本共産党議員団は、これまでから旧中央公民館の跡地活用の計画を早期に示すよう求めてきました。

5月23日に開催された議員説明会において、市から内部で検討しているとの報告を受けました。しかし、解体日程等の具体的なことは示されませんでした。

太田議員は、「①防災の拠点となる機能を備える施設として、②日常的に市民活動等に利用でき、気軽に集える施設として整備していくことが望ましい」とし、市民の関心度の高い施設であり、幅広く市民の意見を聞いて、整備計画を立てるよう求めました。

これに対し、市は「広く市民の声を聞いて、中長期的に整備していきたい」と答えました。



RD産廃処分場 2次対策工事の問題点は

元従業員の証言
「有害物入りドラム缶を数千本つぶして埋めた」

処分場中央部の深部が手つかず

現在、RD処分場では恒久対策と言われる2次対策工事が進められています。2次対策工事の最大の問題点は、元従業員が「有害物が入った数千本のドラム缶をつぶして埋めた」と証言している処分場中央部の深部(20~30m深いところ)を掘削する計画がないことです。

処分場中央部からは、証言を裏付けるような高濃度の表層ガスが検出されており、処分場中央部の深部には有害物が埋まっている可能性が極めて高いと言えます。しかし、県の対策工事では、処分場の周囲と中央部の上部(深さ3~5m程度)を一部掘削するだけです。このままでは大半の有害物が処分場内に残されたままになりかねません。

市民から「このような対策では、安心できない」「近い将来水道水に影響が出るのではないかと不安です」などの声が寄せられています。5月23日の議会説明会で、太田議員はこうした市民の声を訴え、市に2次対策工事の中で対応するよう求めました。

 ドラム缶12月 青木001

H17年12月。RD処分場西市道側。ダイオキシン、鉛、PCBなどの有害物がたくさん詰まったドラム缶が掘り出されました。これと同じものが数千本ほど埋め立てられたと言われています。







栗東民報 2014年6月1日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西時子
 市会議員 太田浩美