栗東民報 2013年5月5日号


 実施予定もないのはわずか4自治体・広がる中学校給食

栗東市も中学校給食の実施を

平成21年4月から学校給食法が改正され、学校給食の実施基準や衛生管理基準、栄養教諭の役割などが盛り込まれ、学校給食の目的が「食生活の改善」から「食育の推進」を重視したものになりました。こういう中で、中学校給食を実施し、食育に積極的に取り組む自治体が増えています(下表参照)。

ところが、栗東市は財政が厳しいことや食べ残しが多いことを口実に、H21年度から中学校給食を廃止しました。代替え策として業者弁当の斡旋(スクールランチ)が実施されましたが、注文数が少ないため、H24年度から休止されています。

中学校給食の実施を求める強い声が寄せられています。


 
 自治体名  実施状況  調理場の形態  学校数
 大津市  未実施 ――――――  16
 (葛川中・志賀中)  完全 自校調理  2
 草津市  未実施 ――――――  6
 栗東市  未実施 ――――――  3
 守山市  未実施  ――――――  4
 野洲市  完全 センター給食   3
 湖南市  完全 センター給食   3
 (石部中)  完全 自校調理  1
 甲賀市  完全 センター給食  6
 近江八幡市  未実施 9月から実施予定
(センター給食) 
 3
 (安土中)  完全 センター給食  1
 東近江市  完全 センター給食  9
 高島市  完全 センター給食  6
 彦根市  未実施  H27年度から実施予定
(センター給食)
 6
 (稲枝中)  完全 自校調理  1
 長浜市  完全 センター給食   12
 (湖北中)  完全 自校調理  1
 米原市  完全 センター給食  7
 日野町  完全 自校調理  1
 竜王町  完全 センター給食  1
 愛荘町  完全 センター給食  2
 豊郷町  完全 センター給食  1
 甲良町  補食(H27年度から完全給食の予定) センター給食
 多賀町  完全 ご飯(自校調理)
副食(業者委託)
 1


自校調理方式は

食べ残しも少なく 地産地消率も高い
隣の石部中学校では、H5年から自校調理による学校給食を実施しています。ランチルームで、全校の生徒が同時に給食の準備・食べる・後片付けをしています。クラスや学年を超えた食指導がなされていました。自校調理の給食は、あたたかく、おいしく食べられるためでしょうか、『食べ残し』もほとんど出ていませんでした。

旧甲西町はセンター給食です。地元農産物の使用率は、自校調理をしている旧石部町の小中学校の方が、かなり高くなっているとのことでした。
 
      

 学校給食センターの建て替え
 H30年度オープンの予定

中学校給食の実施を盛り込んだ計画の策定を
県内19市町で、中学校給食がないうえに実施予定もないのは、草津・栗東・守山・大津市の4自治体だけとなっています。

栗東市は、H30年4月オープンの予定で、老朽化した学校給食センターを新築する計画をしています。設置場所や規模(食数)などの具体的な内容は、まだ決まっていません。

去る3月議会の代表質問で、中学校給食の実施を計画に盛り込むよう求めました。市は「H25年度に内部での検討協議を行い、H26年度から基本計画を策定する。そのなかで中学校給食についても検討する」と答えています。

育ち盛りの子ども達にあたたかくて・おいしい・安心安全な給食を。栗東市においても、センター調理方式だけでなく自校調理方式も視野に入れ、中学校給食の実施に向けた対応が求められます。



沖縄1万人抗議  「再び県民切り捨てか」

政府の式典に抗議する国民集会『屈辱の日』

沖縄では「4.28政府式典に抗議する『屈辱の日』沖縄大会」が4月28日宜野湾海浜公園で開かれ、1万人を超える参加(主催者発表)がありました。沖縄を米軍占領下に置いた日を「主権回復の日」とする政府式典は、沖縄にとって『屈辱の日』であると抗議しました。

 大会決議では、米軍占領下の27年間に土地接取や米軍犯罪で人間の尊厳が踏みにじられてきた。政府の式典は再び沖縄を切り捨てるもので、到底許されない。オスプレイの即時撤去と追加配備の撤回、普天間基地の県内移設の断念などが再確認されました。

こうした政府式典への抗議集会は、全国の各自治体でも取り組まれました。
 



栗東民報 2013年5月5日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西とき子
 市会議員 太田ひろみ