栗東民報

栗東民報 2012年11月18日号

全校の生徒が一堂に会して食べる自校調理方式の学校給食

石部中学校ランチルームを視察

平成21年4月から学校給食法が改正され、学校給食の実施基準や衛生管理基準、栄養教諭の役割などが盛り込まれ、学校給食の目的が「食生活の改善」から「食育の推進」を重視したものになりました。こうしたことを受け、県内でも中学校給食に、積極的に取り組む自治体が増えています。

ところが、栗東市は財政難と食べ残しが多いことを口実に、3年前から中学校給食を廃止しました。代替え策として業者弁当の斡旋(スクールランチ)が導入されましたが、あまりにも注文数が少ないことから、今年の4月から休止状態となっています。

保護者から中学校給食の実施を求める強い声が寄せられる中、大西・太田市議は隣の湖南市立石部中学校の給食を視察しました。

 



 
       


   

教育活動・生徒指導に大変よい影響がある

石部中学校では、給食棟を増築し、H5年から自校調理による学校給食を実施しています。1階が調理場、2階がランチルームになっており、ここで全校生徒が一緒に給食を食べています。これらは600名規模の施設となっています。

ランチルームが学年の違う生徒・先生の交流の場になっている様子が見受けられました。そのことで、教頭先生は「全校が一緒に給食の準備をする・食べる・片付けることを通して、クラスや学年を超えての先生方の協力・指導ができるため、給食指導だけでなく生徒への教育活動に大変良い影響を与えている」と強調されました。


地産地消率も高く 食べ残しもない

給食の時間になると各クラスの当番の生徒が配膳にやってきます。この間、他の生徒は掃除の時間となります。「時間が効率よく使えるので、その分部活動に時間がとれます」と教頭先生が話されました。また、全校生徒が毎日一堂に集まるので、連絡が早くできる等の利点もあるとのことです。

全部の配膳ができた時点で、みんなで「いただきます」となります。1年生の方と一緒に試食をさせていただきました。メニューは『きつねうどん・かりかり天ぷら・さつまいもの甘煮・牛乳』。うどんには滋賀県産100%の小麦粉が使用されていました。

自校調理の給食は、あたたかくておいしかった〜。食べている間、立ち歩く姿もあまり見受けられず、全体で「ごちそうさま」をして、後片づけ・解散となりました。

栗東市が問題視していた『食べ残し』を見せていただきましたが、ほとんど出ていませんでした。
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栗東市も 中学校給食の実施を
湖南市の旧甲西町は給食センターでの調理です。地元農産物の使用率は、自校調理をしている旧石部町の小中学校の方が、かなり高くなっていました。

栗東市は中長期財政見通しにおいて、H27〜29年度にかけて、老朽化した学校給食センターを建て替えるとしていますが、この計画の中に中学校給食は入っていません。

石部中学校の教育実践を目のあたりにして、また全国的に中学校給食の必要性が重要視されていることからも、本市も中学校給食の実施を、計画に盛り込むべきだと強く感じました。








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日本共産党 書記局長・参議院議員 市田忠義








栗東民報 2012年11月18日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西とき子
 市会議員 太田ひろみ