栗東民報

栗東民報 2012年8月5日号

巨額な借金を抱え
経営困難に至った原因が明らかに

保有地処分が思うように進まず、ますます深刻化する栗東市土地開発公社(公社)の債務(借金)について、市は『第3セクター等改革推進債(3セク債)』を発行し、公社の債務を市が肩代わりすることで、財政の健全化を進めるとしています。

『3セク債』発行の要件のひとつに、弁護士や会計士などの有識者による第三者機関を設置し、そこで公社が経営困難に至った経緯や責任を明確化し、諮問を受けることとされています。

市は「栗東市土地開発公社経営検討委員会」設置し、H24年12月末までに7回の協議を経て、H25年度には議会議決や金融機関との調整などの手続きをし、H26年度には公社を解散し、『3セク債』を発行する予定で取り組んでいます。





市と公社の一体的な運営

土地取得手続きの順序などにおいて
 間違いは起こりうると検討委員会で指摘

7月25日に開催された第3回栗東市土地開発公社経営検討委員会(検討委員会)を、太田ひろみ議員が傍聴しました。

検討委員会では、公社の事業用地39事業から、帳簿価格(簿価)が10億円以上の事業や取得時の価格が高額で時価を上回る事業など、公社経営に影響を与えている7事業を抽出し、問題はなかったのかどうかの検証が行われました。

鑑定価格を上回る価格設定での土地取得や、通常は市からの『公共用地取得業務依頼書』を受け、土地鑑定を行い、公社理事会の承認などを経て取得するという順序で手続きするが、この過程において問題があったとの指摘がありました。

さらに、委員から「公社は法人でありながら、市の幹部や議会議員が、役員や事務局を担っており、市と一体的な運営になっている。この様な運営では間違いは起こりうる」と厳しい指摘を受けました。

県事業への関与や事業計画の見直しの点でも、委員から「事業が中断されたにもかかわらず、市に買い戻しがなされず、公社が長期間保有し続けている土地がある」「県事業に係る用地取得において、財政面でのリスク分担について、覚書などで明確にしておくべきだった」などの意見も出されました。

 


公社保有地165億円の時価評価はわずか35億円
 その差額130億円は市民負担に

そのうちの60%が新幹線新駅関連

公社保有土地の資産価値についての検証もありました。プロパー事業を除く、公社保有地全体の取得用地のH23年度末簿価は約165億2000万円、それに対しH24年7月1日時点の時価評価額は約35億5000万円であり、時価と簿価差額は約129億7000円もあることが明らかになりました。

このうちの約60%は新幹線関連が占めており、地価はバブル期との比較で1/3程度に下落している。下落率・時価簿価差ともに大きく、今後どうしていくかが課題であるとの意見が出されました。結論として、公社が置かれている状況は、非常に深刻であると認識され、閉会となりました。









無謀な大型開発 巨額の借金を

『3セク債』を発行すれば、新幹線新駅事業などの無謀な大型開発に、湯水のように税金をつぎ込んだ結果、生み出された巨額の負債(借金)が、市民に押し付けられることになります。

次回は、8月下旬に開催予定で、『3セク債』についておよび今後の公社のあり方についての検討です。傍聴は10名まで、開催日時等は、1週間前にホームページに掲載されます。

公社の負債対策は、市の財政と密接に係わる重要な問題です。ご意見をお寄せください。




ますます過熱する『原発ゼロ』を求める声

国会大包囲20万人

7月29日、「原発廃炉」「再稼働反対」を求める国会大包囲行動が行われ、20万人がキャンドルやライトを掲げ国会を囲みました。同日、広島市や岡山市、富山市などでも、原発ゼロを目指す集会やデモが行われています。「原発ゼロ」は、いまや国民全体の声です。政府は、原発から自然エネルギーへの転換を、計画的に進めるべきです。


 


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栗東民報 2012年8月5日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西とき子
 市会議員 太田ひろみ