栗東民報

栗東民報 2012年7月1日号

子どもの就学前医療費

県内他市町はすべて無料
  栗東市だけがなぜ有料?

就学前における子どもの医療費助成について、県内19市町では栗東市だけが有料となっています(左表参照)。

市は財政難を口実にH21年10月から有料化しましたが、通院500円(1診療/1か月)の負担金が発生したことから、月末の受診を抑制しているとの声も多く聞かれます。子ども達の健やかな育ちを保障する医療費無料化は、栗東市以外ではあたり前で、入院の中学校卒業までの無料化は11市町に広がっています。

子育て中のお母さん方から「栗東市も無料に」との声が寄せられており、大西とき子議員は6月議会で就学前医療費の無料化を求め、個人質問を行いました。
 


 4億円の剰余金の有効活用で
    就学前医療費の無料化を

大西議員の質問において、市は就学前医療費無料化に必要な財源は約3200万円であると答えました。財政難を理由に実施困難との見解ですが、H23年度決算では4億円の剰余金が出ることが判明しており、実現するための財源はあります。

乳幼児医療費の無料化は野村市長の選挙公約でもあり、早期実施に向けた積極的な取り組みが求められます。
 
    対象年齢  自己負担
(通院・入院)
 
 通院(外来)  入院
 栗東市 就学前    通院1件500円
入院1日1000円

 (月14000円限度)
 大津市 小3まで   無料
彦根市  就学前   無料(10月から入院小卒まで無料に)
 長浜市  就学前       中卒まで  無料       
 近江八幡市  小3まで
 草津市  中卒まで
 守山市  就学前
 野洲市  中卒まで 
 湖南市
 甲賀市  中卒まで 
 高島市  就学前  就学前
 東近江市  就学前  中卒まで  無料(10月から通院小3まで無料に)
 米原市  就学前       中卒まで      
 日野町  
 竜王町  
 愛荘町 無料(小中生は一部負担あり) 
 甲良町
 多賀町   小卒まで    無料
 豊郷町  無料(H25.4月から通院・入院とも中卒まで無料に)

5月27日付けの滋賀民報から抜粋
 
 


生徒数のピークはH29年度 1145名と推定

先延ばしになっていた西中の分離・新設
    生徒数は905名に

栗東西中学校の大規模化対策について、2回にわたる学区編成審議会において「新設・分離が望ましい」との答申が出ていました。しかし、市は財政が危機的状況であることから、新設にはかなり消極的で、当面の対応策として、H24年度に増築し、1000人規模の校舎にしました。その後1000人を超えて増えていく予測に対し、新設に踏み切るか否かの結論を先延ばしにしていました。

 

グランド・体育館の使用や部活動などに支障が

1000人対応ができているのは校舎だけで、増築によりグランドは狭くなり、体育館やテニスコートなども思うように使用できず、部活動などに支障が出ているとの声も寄せられています。教育環境のことを考えれば、早期に結論を出すことが求められます。

そういう中で、6月議会に市が提出した資料によると西中生徒数は、今年度は905名で、H29年度にピークを迎えます。市は、西中学校における過去3年間の *進学率は86.8%であり、人口増や進学率などから推定すると、ピーク時の生徒数は1145名であると説明しました。


*進学率とは、西中学校区の小学校6年生の児童が、西中に進学する生徒数の割合のこと。

 

 第4中学校の建設は 今年度中に結論を

栗東中・葉山中学校の生徒数は、H36年度まで少しずつ増えていくと予測されています。こうした市内3中学校の傾向も考慮し、第4中学校を建設するか否かを決定することが求められます。

市は保護者や地元自治会、学校関係者等の意見を聞いた上で、今年度中に第4中学校の建設を含めた市内の中学校のあり方を決定するとの意向を示しました。

ご意見をお寄せください。子ども達の教育環境を守るためのため、皆さんと一緒にがんばります。

 








栗東民報 2012年7月1日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市委員長 國松清太郎
 市会議員 大西とき子
 市会議員 太田ひろみ