栗東民報

栗東民報 2006年9月3日号

聞きなれない『事業仕分け』って

基準も知らせず秘密主義では
        市民の願いは届きません

先の国会で「行政改革推進法」が強行採決されたことから、市長は「事業仕分け」を9月末までに実施し、第36次3カ年計画に反映させることを発表しました。

「事業仕分け」とは聞きなれない言葉ですが、これまで市が担ってきた事業を「そもそも必要か、不要か」を仕分けし、「必要だとしてもだれがやるべきか、民間・国・県・市」を、事業ごとに仕分けするのです

問題点その1
対象となる事業も基準もすべて秘密


事務事業評価、補助金の適正化に関する調査、公の施設管理運営状況調査の結果から60事業を選択し「事業仕分け」の対象とするとしていますが、その基準も内容も発表されていません。市民不在の秘密主義であり、市民のねがいは届きません。

問題点その2
十分な事前説明も審議時間も保障なし


事業仕分けは、市が委嘱した12人の外部評価委員が2班に分かれて実施します。資料は一週間前に事前配布しますが、審査当日は、市の担当者が1事業5〜10分程度で説明した後質疑。審査時間は1事業当たり30分程度とし、一班当たり一日15事業の仕分けをするとしています。

事前の詳しい説明も受けずに当日のわずかな時間の質疑応答で公正な結論が出せるのでしょうか。市が委嘱した12人の「外部評価委員」が「市民こそ主人公の立場」で審議されることを望みます。

問題点その3
市民無視の行政運営こそ「事業仕分け」を


今年4月から指定管理者制度に移行した、栗東芸術文化会館さきらに関して、市民説明の不十分さと選定基準の不透明さから、30団体や市民から意見書や請願書が提出され、年越しの議論となりました。

その際、市は市民への事前説明と理解を得る行政運営を約束したにもかかわらず全く活かされていません。新幹線新駅強行でも同じことが言えるのではないでしょうか。
「市民が主役」と言いながら、市民無視の市政運営こそ改めるべきです。


外部評価委員名簿

氏名 選任委員
奥本健 経済
片岡康彦 市民参画懇話会委員
小泉一夫 コミニュテイ
澤絢子 同和教育推進委員・保健対策委員・図書館協議会委員
島林力 元総合計画審議会委員・環境センター運営委員・防災会議委員等
高野由美子 男女共同参画委員
田中義信 行政改革懇話会委員
塚田耕治 元市民参画懇話会委員
徳永重輝 社会貢献
古川明美 生涯学習まちづくり委員市民参画委員 
松井尚之 コミニュテイ
丸毛進 元市民参画懇話会委員



栗東民報 2006年9月3日号
日本共産党栗東市委員会発行

 市会議員 ばば美代子
 市会議員 国松清太郎
 市会議員 太田ひろ美
 農業委員 三浦平次